参考になる値
| 項目 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 短期記憶の古典的な容量 | 約 7±2 項目 | Miller 1956 |
| まとめることができない場合の容量 | 約4つのまとまり(3〜5) | Cowan 2001 |
| 230時間以上練習した1人の協力者 | 7桁 → 79桁 | Ericsson, Chase & Faloon 1980 |
| このオンライン形式での平均 | 信頼できる公表値は見つかっていません | — |
数字記憶テストの仕組み
スタートをクリックかタップすると、3桁の数字が表示されます。バーが消えるまでに数字を覚え、消えたら入力して Enter キーで確定します。正解すると次の数字は1桁増えて、4桁、5桁、6桁……と続きます。表示時間は桁数とともに長くなり(1.5秒+1桁ごとに0.5秒)、長い数字ほど時間は増えますが、桁数に比例するほどではありません。結果は、完全に正しく入力できた最長の数字の桁数です。
最初のミスで終わる定番のルールならライフ1、同じ桁数で2回目・3回目の挑戦がほしいならライフ3を選びます。答えるたびに、数字が1桁ずつ ✓ か ✕ で示され、間違えた桁にはあなたの入力も並ぶので、1桁抜けたのか、2桁入れ替えたのか、最後を間違えたのかが分かります。
表示時間 = 1.5秒 + 0.5秒 × 桁数
結果 = 完全に正しく入力できた最長の数字
答えに入れたスペースは無視します。先頭の数字は0になりません。
計算例
- 7桁の数字は 1.5 + 0.5 × 7 = 5秒、10桁なら6.5秒表示されます。
- 数字が
4829105で、あなたが482 915 0と入力した場合、スペースは数えないので答えは 4829150 です。答え合わせでは6桁目と7桁目(正しくは0と5、入力は5と0)に印が付き、最後の2桁を入れ替えたと分かります。 - ライフ1ならそこで終了で、結果は最後に正解した数字の桁数、6桁まで正解していれば6です。
結果から分かること・分からないこと
- 臨床検査ではありません。標準化された数唱検査は対面で、条件を整えて行い、年齢別の基準と比べます。このゲームはそのようには採点できず、記憶力が健康な状態かどうかは、このテストでは判断できません。
- 形式で結果が変わります。表示時間、すべての桁を一度に見ること、入力することは、数字を読み上げて答える検査とは異なります。
- 「容量」より作戦が効きます。79桁の例が示すように、まとめ方やリズムで結果は大きく伸びます。
- 疲労や注意散漫で結果は下がります。10回続けて挑むより、時間を置いた1回のほうがうまくいくことがよくあります。
測っているもの:数字の短期記憶
電話番号を入力し終えるまで覚えておくのに使うのは、このテストが測るのと同じ短期記憶です。心理学では100年以上前から、だんだん長くなる数字の列を繰り返してもらう「数唱」の課題で研究されてきました。
もっともよく引用される数字は、ジョージ・ミラーの1956年の論文「マジカルナンバー7±2」から来ています。ネルソン・コーワンは2001年に証拠を見直し、ミラーの7は正確な限界というより大まかな見積もりだったと結論づけました。まとめることを禁じると、短期記憶が保てるのは平均で4つのまとまりほどです。違いを生むのは「まとめる」ことで、「1 9 8 4」は4桁ですが、年号としては1つです。
だからこそ練習と作戦が重要です。1980年に『サイエンス』誌に掲載された古典的な研究で、エリクソン、チェイス、ファルーンは1人の協力者を230時間以上訓練しました。数字のまとまりを意味のある単位に置き換える方法を使って、彼の記憶範囲は7桁から79桁まで伸びました。
効果のある覚え方
- 区切る。電話番号のように、2桁か3桁ずつに分けます(482 915 37)。
- リズムをつける。区切ったまとまりを、心の中で拍子をつけて読むと思い出しやすくなります。
- 意味を見つける。年号、年齢、試合のスコア、時刻はでたらめな数字より覚えやすく、79桁の協力者もこうして伸びました。
- 思い浮かべる。紙に書かれた数字をイメージすると覚えやすい人もいます。
- まとまりごとに入力する。答えにはスペースを入れられるので、覚えたときの区切りのまま入力しましょう。
- 休む。疲れると集中力が落ちます。
スマホやスクリーンリーダーで遊ぶ場合
スマホでは、入力欄をタップすると数字キーボードが開きます。数字はスクリーンリーダーが表示と同時に読み上げる領域にも置かれるため、その場合のゲームは数字を聞いて答える課題になり、昔ながらの数唱に近くなります。